「えんげきのぺーじ:一行レビュー」再録:2009年

10/ 3-12/31「アイーダ」(四季)@電通四季劇場[海]
★★   10/21 グアンタナモ収容所を二重写しにする演出はいつからだ? ブロードウェイ初演時ではありえない。現実を投影させることで悲劇的強度を増した物語は俳優たちによる歌唱テクニックの披露と見事にマッチしない。

10/1-10/25「十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★ 10/06 夜の部。『義経千本桜』通し狂言というのは嘘だな。「渡海屋・大物浦」吉右衛門はいいが、初役の富十郎義経ははっきりミスキャスト。バカ殿にしか見えん。「吉野山」菊五郎の体のキレが戻ってきてるよ、嬉しいね。「川連法眼館」時蔵は立役のほうがいいなあ。ここでの菊五郎は二年前より体力的に衰えているのが一
目瞭然。

10/1-10/25「十月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 10/06 でレビュー昼の部。『毛抜』痛恨の寝坊。『蜘蛛の拍子舞』菊之助やる気なし。おじいさんの投げてしまうクセが隔世遺伝したか。しかしこれが昭和三十年代に復活上演というのは興味深いね。『河庄』段四郎面白すぎ。そして即興で対応している藤十郎ははじめてみたよ。『音羽嶽だんまり』田之助病気だったのかな。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 09/10 夜の部。「浮世柄比翼稲妻」「鞘當」と「鈴ヶ森」だけ出されてもわけわからん。「勧進帳」すばらしい。とはいえ十五年ぶりの兄弟競演も、あまり火花飛び散るという感じにはならない。「松竹梅湯島掛額」福助はやればできる子。でもこのまま歌右衛門襲名なのかね。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★   09/10 昼の部。「時今也桔梗旗揚」の富十郎に台詞が入るまでは見に行かなくてよいだろう。初役でもないんだけどね。「竜馬がゆく」脚本のできはよいがこれも稽古不足。「お祭り」同じ。「河内山」幸四郎の小芝居が好きな人にはよいかも。

7/ 9- 7/30「桜姫」(コクーン歌舞伎)@シアターコクーン
★★ 07/13 コクーン歌舞伎ってこんなにつまらなかったか? 橋之助と弥十郎、亀蔵はよい、扇雀もまあまあだが七之助があれじゃあなあ。パンフレットでは長塚版桜姫の防戦コメントが痛々しい。

5/ 6- 5/30「雨の夏、三十人のジュリエ…」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
★★★ 05/19 まさに記憶の収蔵庫((C)モリアーティ)としての演劇。一部のヅカファン(全部にはあらず)とロートルアングラ好きは感涙。あとの観客は置いてけぼりで蜷川がほくそ笑む顔が思い浮かぶ。七十超えると怖いものないんだなあ。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@新橋演舞場
★★★ 05/07 「鬼平犯科帳」吉右衛門やる気なし。錦之助が化けた!染五郎との絡み絶品。「お染久松」五年ぶりの福助手慣れたものだが表現しようという意識より役者としてのエゴが先立つのはいかがなものか。ここでも錦之助がいい。少しふくよかになり初代を彷彿とさせる。錦弥はいつもながらよい。いい役に取り立てるべき。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★ 05/07 昼の部。「金閣寺」寝坊して見られず。「心猿」「近江のお兼」福助はつまらん。「らくだ」岡鬼太郎オリジナルの珍しい上演だが、勘三郎に比べると数段落ちる。ましてや松鶴をや。志ん生を参考にするといっていた吉右衛門はまず台詞をいれてほしい。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★★★ 05/05 夜の部。「毛剃」菊之助が絶品。「夕立」菊五郎は息子と絡めばよかったのに。「神田ばやし」宇野信夫のひねくれたものの見方がでていてとても面白い。海老蔵新境地。「おしどり」海老蔵と踊ると菊之助は運動神経がないことがばれるね。海老蔵すごい。松緑もいい。

5/ 2- 5/26「五月大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
★★ 05/05 昼の部。「暫」海老蔵はいいがなぜ翫雀扇雀?「寿猩々」「手習子」もうこの二人のご老人は踊れないことを認めたらどうか。「加賀鳶」今の菊五郎で去年の幸四郎には勝てないよ。菊五郎劇団のアンサンブルのよさはわかるが。「戻駕色相肩」右近を見ないようにすればとてもよい。

3/ 5- 3/16「春琴」(深津絵里出演)@世田谷パブリックシア
無星 03/06 イタい、イタすぎる。谷崎はあの手のことを全部シャレで書いてたのに、まるでわかってない。演出そのものも古くさい。マクバーニーも終わりなのか。

3/ 1- 3/22「ストーン夫人のローマの春」(パルコ・プロデュース)@PARCO劇場
★★ 03/06 翻訳下手ってのはわからん。ウィリアムズ好きならふつうに面白いよ。アッカーマンは二流の演出家だが三流ではないし。ただ世界初演ってのはどうもね。アッカーマンのテレビ映画は向こうでは不評。推して知るべし。

2/26-3/1「カール・マルクス:資本論、第一巻」(リミニ・プロトコル)@にしすがも創造舎
★★★★ 02/27 75歳のマルクス経済学者大谷禎之助が圧倒的な存在感。俳優の平均年齢が下がっただけ、ムネモ・パークより強度は落ちるともいえるが、型にはまった小劇場演劇を惰性で見ているぐらいなら、こちらを見るべきだろう。

2/12- 3/ 1「ピランデッロのヘンリー四世」(白井晃演出)@シアタートラム
★★ 02/22 串田演出との力量の差が出た。あと、ストッパードの改作を使う必然性はなかったと思う。挨拶のときの串田の「演技」にはニヤリ。このおっさんには一生ついて行こうと思った。

2/ 4- 2/15「ちっちゃなエイヨルフ」(タニノクロウ演出)@あうるすぽっと
★★★ 02/07 大人の事情なのか妥協したところが多々見られたが(とくに衣装が小劇場並みにひどいのは何とかならんか)、テキストの読みは精緻で安心できる。

1/29- 2/ 8「しとやかな獣」(オリガト・プラスティコ)@紀伊國屋ホール
★ 02/02 これが面白いと思った人は映画を見てないんだろうなあ…。原作の毒はどこにもない。広岡由里子の杉村春子メイクは笑ったが。

This entry was posted in ミュージカル, ヨーロッパ演劇, 日本の同時代演劇, 歌舞伎. Bookmark the permalink. Trackbacks are closed, but you can post a comment.

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

*
*

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>